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「金澤コーヒーフェスティバル2023」は大成功と言えるのか?イベントレポート

こんにちは。

LINNAS Kanazawa でインターンをしているYukaです。


5月27日〜28日の2日間にわたり「金澤コーヒーフェスティバル2023」が開催されましたので、イベントレポートをさせていただきます!


約半年かけて準備した一大イベント。

わたしも実行委員の一員として、様々なことに思いを巡らせてきました。


ご来場いただいた方々も、今回は参加が叶わなかった方も、またお会いするときが心待ちになるよう、わたしなりの視点と言葉でこのイベントを振り返ってみます!


 

金沢である理由。

まず、なぜ金沢でコーヒーの祭典を開催するのか。


「金沢といえばコーヒー。コーヒーといえば金沢。」と連想する人は少ないのではないかと思います。それなのになぜ、金沢で開催するに至ったのでしょう?


皆さんもご存知の通り、石川県にはさまざまな食文化が色濃く根付いています。金沢に住んでいても、全ての食文化を楽しむには時間がどれだけあっても足りません。


例えば、のどぐろやガスエビなどの新鮮な海の幸、加賀野菜に代表されるブランド野菜、寒冷な気候と上質な水から作られる日本酒、香ばしい香りが特徴の加賀棒茶、加賀藩前田家のもと庶民にも広く親しまれてきた和菓子。

これらに限らず、金沢には昔から喫茶店文化が根付いています。

「かなざわ喫茶村」というコーヒーと芸術が詰めこまれた施設が、昭和の時代に60年間続いたこともあったそうです。

そして現在も、金沢市のコーヒーの消費量は全国的に高い水準を誇っています。


紹介したように食の魅力が多様な金沢で、コーヒーの楽しみ方もさらに増えたとき、金沢の食文化はもっと豊かになり、金沢はもっともっと素敵な街になると思いませんか?

Nonstop Coffee 店主 Fumiさんをはじめとして、「金沢を日本イチのコーヒーの街にしたい。」という強い想いが原点となり、この想いに共感した実行委員それぞれが、食の都金澤にコーヒーという切り口で新たなシーンを作りたいと考え、コーヒーの祭典を金沢で開催することにしたのです。



KCFを成功させるために。

そうして初めて金沢で開催されることになったコーヒーフェス。

第一回の開催を成功させるべく、半年間の準備期間が始まりました。


まず考えたことは、「どうやって金澤コーヒーフェスらしさを出すのか」です。北陸では過去に福井県で大きなコーヒーフェスが行われていたり、金沢市新竪町では商店街を挙げてのコーヒーイベントが開催されています。

そこで、金澤コーヒーフェスティバルを唯一無二のイベントにするために、実行委員で話し合いのうえ、ひとつ大きな決断をしました。


「コーヒー出店は県外の有名ロースターのみに限る。」

驚くべきことに、初回にもかかわらず石川県内からの出店は見送ることに決めたのです。


「あれ、金沢を日本イチのコーヒーの街にしたいのではなかったの?」と疑問に思う方もいるでしょう。しかしこの決断の裏には、こんな想いが隠されていました。


・全国レベルのコーヒーに触れることで、新しいコーヒーの魅力に出会ってほしい。

・金沢の街に溢れる、個性豊かなコーヒーショップやロースターを巡ってほしい。

・自分なりのコーヒーの楽しみ方を、金沢の街を歩きながら探してほしい。


金沢では初めての開催となるコーヒーフェスで、この決断をしたことは大きな挑戦でしたが、初回だからこそ大切にしたいこれらの想いを伝えていくことに決めたのです。


そして、クラウドファウンディングにてご支援いただくときには、先ほど紹介してきたような「金沢を日本イチのコーヒーの街にしたい。」という想いや、このコーヒーフェスの成功の先に目指す景色はどういうものなのかを発信することを意識していました。


コーヒー出店は県外からのみですが、地域の皆様が応援したくなるフェスにしていくための準備が必要です。クラウドファウンディングのみならず、会場の家具のデザインを金沢工業大学の学生と協力して試行錯誤

当日、会場でコーヒーを囲みながら笑顔が溢れている景色を思い浮かべながら、着々と成功への可能性を探していく日々が続きました。


–ここでのLINNASの役割って?

ホテルであるLINNASが地元の仲間と協力して、金沢でコーヒーフェスをする。

その理由は、金沢の街をより魅力的なものにしたいから。具体的には、LINNASのホテルを点、その周りのコミュニティを面と捉え、その広がりによって食の都金沢にコーヒーという切り口からより豊かな営みが生まれることを期待しているからです。


そのために必要不可欠だったのは、実行委員と出店者の皆様、ボランティアの皆様と、一つのチームになること。実は今回、LINNASは場づくり・コミュニティづくりの経験から、様々なチームビルディングのための仕掛けを散りばめていました。


まず、実行委員とボランティアの皆様の目線を合わせ、緊急の事態にもスムーズに対応できるように、クレド(行動指針)をLINNASのインターンであるMizukiちゃんが作成・共有してくれました。このクレドがなければ、会場内の雰囲気はバラバラになっていたのではないかと思います。

そして、出店者・実行委員・ボランティア・クラファン支援をしてくださった方々が参加できる、金澤コーヒーフェスティバルの前夜祭をLINNAS Kanazawaにて開催しました。

この前夜祭の目的はただ参加者同士が仲良くなるためだけではありません。イベントを作り上げるメンバーが、お互いに人となりを知り、協力しやすい雰囲気を作るため・チームとしての一体感を出すための設計でした。


LINNASがそこで出会う人たちのコミュニティをデザインしていく。

その結果、その地域の魅力が引き出されていく。

金澤コーヒーフェスティバルでは、最大限にコミュニティの力が発揮されることを期待しながら、仲間の皆さんと共にイベント当日まで走り抜けました。



KCF当日の葛藤。

いよいよ迎えた、金澤コーヒーフェスティバル当日。

出店者の皆様とともに会場内の準備を進め、開場時間が近づいてきました。


開場30分前。

少しづつ人が集まり、あっという間に開場待ちの列ができていきます。

実行委員一同、多くの方が来場してくださったことに驚きと嬉しさを感じながらも、わたしは徐々にその待ち列の長さに不安を覚えるようになりました。


午前10時。

ついに開場し、金沢駅地下のイベントスペースはたくさんの人でいっぱいに。

みるみるうちに各店舗に長い列ができ、コーヒーフェスでは異例の速さで完売してしまうお店や、お昼過ぎには2時間待ちの店舗もありました。


ここで、「2時間なんて長すぎて待てない。」と思う方もいると思います。


でも、今回の金澤コーヒーフェスティバルはそれだけ待ってでも飲む価値がある、そのコーヒーが持つ魅力を最大限に引き出した一杯を提供するお店が集まる、至高のコーヒーフェスだったとも言えるのではないでしょうか。


一方で、待ち時間の長さにより、どうしても楽しみきれなかったという人がいたことも事実です。1日目を経て見えてきた問題点を明確にし、より快適に楽しんでいただけるようなオペレーションを追加・会場内の案内を増設するなど、対応できるところは改善した上で2日目に臨みました。


そうして2日間、温かい出店者の皆様・ボランティアの方々の助けもあったおかげで、推定来場者数はなんと5,000人を超えるイベントになりました。


・金沢でまたやってほしい!

・次こそ〇〇のコーヒーを飲みたい!

・こんなに飲みやすいコーヒーは初めてです!

・コーヒーに対する印象がかわりました!


参加してくださった方々からこんなに素敵なコメントを直接かけてもらったことも、多くの方に楽しんでいただけた証拠だと思いたいです。




最後に、今後に向けて。

2023年5月27日、28日の2日間にわたって開催された「金澤コーヒーフェスティバル」

初回としては大成功と言ってもいいのではないでしょうか!


実行委員にとっても、金沢にとっても初めてだった、大きなコーヒーの祭典。

参加者の皆様の満足度を最優先に考えることはもちろん、地域の人々や、出店者にとってもかけがえのないイベントにすることがわたしたちが目指していた、成功の形です。


そして、LINNAS Kanazawaはただのホテルではありません。

コミュニティデザインを一つの武器として、地域と人とのつながりを強くしていけるチームです。


今回のコーヒーフェスで学んだこと、改善できること、続けていきたいことをしっかりと引き継ぎ、次回はさらに多くの人に楽しんでいただけるフェスにできることを楽しみにしています。


またいつか、コーヒーをきっかけに金沢で会えますように!




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